F-15E's Page
336th FS
スイモアジョンソンのF-15Eのページが増える事になるとは思っていなかったが、2023年4月 何と嘉手納基地に12機もの同航空団所属の機体が飛来し、半年間の訓練を行うと言う。彼らの他にマウンテンホームからも366th FWのF-15Eが12機飛来していると言うから、マニアとして指を咥えているわけにはいかない。1週間ぐらいの長期で撮影日程を組みたいところだったが、仕事を始めた関係で、実質1日半の日程で嘉手納行を実施した。多少の成果はあったのでUPしていきたい。
(87-0193)
前ページの333d FSが赤い帯なら、この336th FSは黄色の帯で黒っぽい機体には良く目立つラインである。2023年の嘉手納基地派遣でも数機がこの黄色い帯を付けたロケッティアーズであった。トリオを組む334.335飛行隊と共に、この飛行隊の歴史は長く 由緒ある部隊の一つと言えよう。第二次大戦にアメリカが正式参戦する前、ボランティアのような形で民間人の志願兵を装ってイギリスに派遣され、ドイツ空軍と戦ったイーグル飛行隊が前身なのである。彼らはイギリスのサ―フォード基地をベースに当初はイギリス空軍んから借り受けたスピットファイヤー戦闘機でドイツ空軍に挑んでいる。スコードロンマークは当時の伝統を継承している。
335th FS
1942年にボランティアパイロットグループとしてスピットファイアー戦闘機で戦った時代から、使っているインディアンの徽章。アメリカがドイツに宣戦布告して正式参戦した後は、P-47~P-51を得て 爆撃部隊の護衛任務等を実施している。大戦後は、朝鮮戦争・ベトナム戦争など大きな戦いには殆ど顔を出しているベテラン部隊である。1990年には16機のF-15Eでサウジアラビアに展開しイラクへの最初の攻撃に参加している。尾翼のチップラインは緑色。
ページ冒頭では、渡辺さんの収蔵コレクションから2枚ほど・・・・1枚目は、カンサス州で撮影されたF-15E/88-1692。第4航空団の司令官指定機である。
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今回嘉手納展開した第4航空団のF-15Eは、12機。フィンチップの色で仕分けた場合、SJ-1708(89-1708)335th FS / SJ-492(89-0492) / SJ-193(87-0193)335th FS / SJ-187(87-0187) / SJ-492(89-0492)336th FS / SJ-478(89-0478)335th FS / SJ-1671(88-1671)336th FS / SJ-503(89-0503)335th FS / SJ-206(87-0206)336th FS / SJ-1670(88-1670)335th FS / SJ-474(89-0474)335th FS / SJ-483(89-0483) の12機と思われるが、記録映像を見るとSJ-1703(88-1703)も存在しており、13機なのか、途中で入れ替わったのかは不明。また、今回はフィンチップの色と機体に描かれたスコードロンインシグニアは一致しないので、所属はあくまで推測にすぎない。
(88-1670)
↑この機体もそうであるが、飛行隊マークは、336th FSの物に見える。336thFSなら黄色のチップラインのはずであるが、機体の入替の過渡期にあるのだろうか?
↑ 今回のマーキングで不可解なのは、尾翼のチップラインが緑色なので335th FS所属かと思いきや、インテーク横の中隊マークはどう見ても333d FSの物に見える。他の機体もここの中隊(飛行隊)マークが、334th FS 336th FSらしきものが書かれている。
(89-0478)
↑ 機体の調子が良くないのか・・・離陸後直ぐに燃料投棄をしたF-15E/89-0478。エマージェンシーは掛からなかったが、訓練を消化せずに一番早く戻ってきた。スイモア・ジョンソンのこの部隊が今年最初に嘉手納展開したのは4月8日、半年の訓練と言われていたが、3か月経過した6月末には増装タンクを付けてのフライトが開始され、もうすぐ帰国だと言う噂も流れていた。
(89-0492)
↑ 当日フライトのとりを取ったのが、このSJ-503(F-15E/89-0503)。1990年代と比較すればインシグニアも全て黒に変わり、ロービジが徹底されている。
↑ 1994年5月ルーク空軍基地で撮影された336th FSの隊長指定機 F-15E/89-0501
(89-0503)
↑ この機体の飛行隊マークは334th FSの物に見える。機首にはノーズアートが書かれていたようで、未だに消えずに一部残っているが、イラクやシリアのイスラミックステーツ(ISIS)攻撃に参加した部隊は、多くのF-15Eが機首にパーソナルマークを入れていた。
↑ フライトを終えハンガーに戻る335th FSのF-15E/89-0478。テールレターの上は、ACCのインシグニア。尾翼の内側にはスイモアジョンソンの機体全てに書かれているライト兄弟のフライヤー1号。スイモアジョンソン基地の在るノースカロライナの海岸で人類初のエンジン付き飛行機が飛行に成功した事を示している。
Wings
(89-0474)
↑ 2023年6月25日嘉手納基地で飛行訓練に参加した336th FSのF-15E/89-0492。胴体下にはスナイパーXを装備している。翼には、短距離空対空ミサイルAIM-9Mのダミー弾。この機体は、以前は第4戦闘航空団の作戦群司令指定機だった。